親子で何かを体験することの大切さ

先日、「親子で何かを体験することの大切さ」についてお話を伺う機会がありました。その話を聞いて、コロナ禍に支援していたあるお花屋さんのことを思い出しました。 そのお花屋さんでは、親子関係や姉妹関係がうまくいっておらず、一日中家族が店舗にいることでストレスが溜まり、関係が悪化していました。しかし、そんな中、家族でレンタカーを借りて、お兄さん夫婦が住む北陸へ少し長めの旅行に出かけることにしたそうです。 その旅の中で、普段は知ることのなかった親の一面や、軽度の障害を持つ姉がなぜ忙しくなるとお店から出て自室に篭ってしまうのかなど、これまで見えていなかったことが次々と分かってきました。そうした気づきによって、家族の関係はまるで「憑き物が落ちたように」改善されたそうです。 私たちの世界は、非常に複雑です。どんなに近い存在である親や兄弟であっても、知らないことがたくさんあります。日常の中でも、また非日常の体験を通じても、新たな発見や気づきが生まれます。それによって、相手の立場を理解し、より俯瞰的な視点から物事を考えることができるようになります。 ぜひ、皆さんも親子で何かを一緒に体験してみてください。それが、より深い絆を築くきっかけになるかもしれません。